こんにちは。
国立市北『おくはらミュージックサロン』です。
今回はヴァイオリンのお話です。
先日、音楽心理学の本を読んでいると
一つのコラムに注目しまして..
‘鈴木鎮一’先生の記事でした。
ヴァイオリンをはじめて習う時に
教則本‘鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集’を
使用される方も多いと思います。
私も、4歳から鈴木メソッド教則本からスタートしました。
鈴木鎮一先生や関係者の方が沖縄訪問をした際に、
講演会を開いて、母が聞きに行ったことがきっかけです。
父はアマチュアですが、大学時代に学生オーケストラで
ヴァイオリンを弾いていたので、
始めた時は、父が調弦をしてくれていました。
のんびりの進度であったと思いますが、
楽しくレッスンへ通った記憶があります。
コラムの中で、
鈴木先生が幼児にバイオリンを教えるにあたって
「日本中の子供が日本語を正しく話している」
ことに気づいたこと。
※赤ちゃんがお父さんやお母さんの話す言葉を
毎日繰り返し聞いているうちに、いつのまにか自然に覚えて
話せるようになっている。耳から育てる「母語教育法」。
そして
「才能は生まれつきのものではなく、
育てられるものである。
子供たちは、うまく育てれば
よく育つ可能性をみな持っている」
この考えが指導上の理念にある。
と。
その中で
レッスンでは
①基礎的能力:記憶力と音を聞く耳を育てる才能教育として・習字・絵画・英会話等の習得。
他に記憶力の訓練では、
小林一茶の俳句を数多く暗唱するということ。
一年間で約170の句を覚える。
②遊びで心を生かす
子供が自ら弾きたいという環境をつくる。
教本に付いているCDを毎日聴かせること。
自らバイオリンで遊びたい気持ちになる。
③質の向上
悪い癖をつけないように配慮する。
「能力は生まれつきではない。
環境にないものは育たない。
正しい奏法は正しい指導環境から生まれ
悪い癖はへたな努力から生まれる。」
正しい訓練の繰り返し、地道な努力が行われる。
メソッドには基盤となるものがあります。
他の教則本にも確たるものを基にして
楽曲の構成がされています。
現在、鈴木メソッドは
ヴァイオリン教則本以外にも、ヴィオラ、チェロ、ピアノ..
と幅広く使用されています。